AIとロボットはヒトから仕事を奪っていくのか


 2013年にオックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授らが発表した「雇用の未来」という論文が発表当時からたびたび話題となっています。この論文では702種類の仕事でヒトからコンピューターに切り替わる確率を試算していて、将来なくなる仕事と残る仕事を提示しています。

将来なくなる可能性がある仕事とは
 将来なくなるとされている仕事の一例は以下の通りです。

スーパー等のレジ係、レストランの案内係、ホテルの受付、銀行の融資担当者、図書館の補助員、スポーツ競技の審判、集金人、ネイリスト、データ入力作業員 等

 上記にあげた例はあくまでもほんの一例です。現在はまだ人の手が加えられている仕事ですが、コンピュータやタブレットなどの導入でIT化が進んでいる仕事はAIやロボットの発展によりいずれは人の手が必要でなくなる可能性を秘めているのではないでしょうか。

将来残る可能性が高い仕事とは?
 では、将来残るとされている仕事はどんな内容でしょうか。その一例は以下の通りです。

内科医・外科医・歯科医師、セールスエンジニア、警察・探偵、小学校教員、心理学者、振付師、作業療法士、ヘルスケアソーシャルワーカー 等

 きめ細やかな作業が必要であったりクリエイティブな業務等についてはAIやロボットに代替することが難しいと考えられています。また、芸術や音楽など感情に訴えるような仕事についてもヒトの手や思考が必要であったりするため残る可能性が高い仕事と言えるでしょう。

結局のところ今の仕事はAIやロボットに取って代わられるのか


 論文が出てから約5年経過しましたが、なくなった仕事はほとんどないと言っていいのではないでしょうか。例えば小売りの店舗レジは有人であることがほとんどですし、併設してセルフレジがあるのが現状です。ですが、アメリカでは「Amazon go」であったり、中国の「ビンゴボックス」といった無人コンビニが登場していることもあり、本当にヒトからAIへ取って代わる可能性は決して低くないでしょう。

 日本でも「ロボットマート」をはじめ無人コンビニが普及する足掛かりができつつあります。これらAI化およびロボット化は人件費を削減するためにヒトから仕事を奪う側面も少なからずあるでしょうが、少子高齢化による人手不足が迫っている現代社会において暮らしをよりよくするためのひとつの手段と言えるのではないでしょうか。

 個人的にはAIやロボットがヒトに取って代わるというよりは、ヒトとAIやロボットが共存していくような未来が理想的だと考えますし、そうあって欲しいと願っています。