最近、フェイクニュースという言葉をテレビでよく耳にするようになりましたね。
代表的な例としては、やはりトランプ大統領ではないでしょうか。

フェイクニュースとは、主にSNSで流布される虚偽のニュースのことを言います。
以前はテキストベースのものが主流でしたが、最近ではリアルな動画版のフェイクニュース「ディープフェイク(※1)」が話題になっています。

※ 人工知能など高度な合成技術を用いて作られる、本物と見分けがつかないような、にせものの動画。(goo辞書より)

株式会社エルテスと、エヴィクサー株式会社が共同で、「Another Track(R)」(※2)を活用した偽動画等を検出するサービスの検討を開始したそうです。
検討の背景として、どういった事情があるのでしょうか。

オリジナル記事はこちら【PR TIMES】
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000129.000004487.html

ディープフェイクによる偽動画等を検出するサービスの共同検討について

1. 本検討の背景について
ここ数年、人工知能(AI)の急激な発達により、映像や音声の合成技術も進化し、本物と区別がつかないような偽動画の作成が出来るようになりつつあります。ディープフェイクによる偽動画は2016年の米大統領選で注目を集め、既に米国では2020年の大統領選での妨害を懸念し、対策が求められています。その一方で、YouTubeをはじめとした映像や音声の発信メディアは常に拡大を続けており、企業のマーケティング・広報活動での利活用はもちろんのこと、インターネット選挙運動の解禁も行われて久しく、健全なメディアの利活用は必要不可欠となっています。そこで、いわゆるディープフェイクによる偽動画等を検出するサービスの社会的ニーズを捉え、本検討に至りました。

2. 本検討の役割について
本検討は、エルテス、エヴィクサーが共同で実施致します。
エルテスは、「リスクを解決する社会インフラの創出」をミッションに、リスクに特化したビッグデータ解析技術を基に、企業を中心としたあらゆる組織が晒されるリスクを解決するためのソリューションを提供しています。本検討では、リスク検知業務で培ったノウハウを結集して、ディープフェイクによる偽動画などが拡散するプロセスを分析します。
エヴィクサーは、「音でみえる 音でつながる 音でたのしむ 音のソリューションパートナー」をCIとして、国内ナンバー1の実績を誇る音響通信「Another Track(R)」の開発会社であり、これまでに音響通信技術やACR(Automatic Content Recognition、自動コンテンツ認識)技術を駆使して、テレビや映画、大型ビジョンやデジタルサイネージ、さまざまなコンテンツと人々の持つスマートフォン、スマートデバイスをつないで、新しい価値を産み出してきました。本検討では、発信者の意図に伴わない編集やいわゆるディープフェイクによる偽動画の検知を行うため、オリジナルの映像や音源にデジタル・フォレンジック調査が可能となるよう音響透かしの技術を応用します。

※2 音響透かし・音響通信技術「Another Track」について
音響透かしとは、音声信号に暗号化を施した文字情報などを埋め込む技術です。エヴィクサーが音響透かし技術を応用した音響通信技術「Another Track(R)」は、メディア耐性、秘匿性、残響および雑音耐性に優れ、音質劣化性能も検証済みであるため、様々な用途に応じたソリューションとして提供しています。

フェイクニュースはジョークで拡散されるものから、場合によっては政治的な影響も加味して流布されるものまで様々です。
ディープフェイクの技術に関しても、あと数年で本物と見分けがつかなくなるとまで言われています。
実際には発言していないことでも、本人がしゃべる動画となると信憑性が一気に増します。
動画の内容によっては、国際問題に発展することもありえます。
これら進歩する技術に対して、嘘を見破る技術も同時に発展すれば、嘘のニュースに振り回されることもなくなるでしょう。
何にせよ、メディアから発信される情報を全て鵜呑みにするのではなく、きちんと自身の頭で考えて判断できるようにありたいものです。

[執筆:ハル・クムラ
[最新更新日:2019年6月26日]