皆さん、こんにちは。

今日のセミナーは、番外編として、米のお話をさせていただきます。米と言うと、有史以来、ずっと日本人の食生活において主役としての座をキープしてきた存在です。
また、単に食生活にとどまらず、社会の仕組みの要としての地位にあった時代もあります。米本位制という言葉が使われることもあります。

ですが、今日は、そういった米が積極的に果たしてきた役割について正面から捉えてのお話ではなく、米との付き合いの難しさの面からのお話をさせていただきたいと思います。

まず、この表をご覧ください。日清戦争(明治27~28年(1894-1895))での陸軍の死者数ですが、戦死者977人に対して、○○死者数は4千人を超えます。銃弾飛び交う戦地の何倍もの人命を奪った、この病気は何だと思いますか。

この戦争では、陸海軍合わせて約24万人が動員されていますが、6人に1人がこの病気だけで健康を害しています。

明治年間における、この病気による全国の死者数は年1万人前後ですが、24万人規模でのこの患者数、死者数は、どう見ても異常ですよね。

数からみてまず考えるのは感染症ですが、そうではないんですね。

兵士たちは、いったい何と戦っていたのでしょうか。実は、目に見えない、誰も知らない、恐るべき難敵だったのです。それは、何だったのか。

これが今日一つ目の謎です。

陸軍に対して、海軍の方はどうだったかというと、驚いたことに、この病気による死亡者はゼロでした。将兵の数では、陸軍の数分の一と少なくはありますが、それにしても、ゼロというのは、状況が根本的に違います。

海軍ゼロに対して陸軍4,064人。この際立った差を表すデータの背後に何があったのか。ここには、ある文豪が深く関わっていました。それは誰だったのか。

なぜ陸軍ではこれほど多数の病死者を出したのか。これが二つ目の謎です。